木曽駒ケ岳で観察した高山植物についてまとめました。(編集中)
学術的な詳細は他のサイトに任せるとして、ここでは背景美術の視点で特徴を書いています。またコスト的にすべての植物を作ることはできないため、分布や色等を優先して外せないものを選んでいます。
小低木

ハイマツ(這松)


森林限界を超えた高山帯に広がる植物。地を這うように群生している(漢字にすると這松)。登山中にこれを見ると森林限界を超えたんだな、と感じる。
常緑の針葉樹だが、ところどころ茶色なっている古い葉もあり、このグラデーションが綺麗。
ガンコウラン(岩高蘭)


高さ10~30cmほどの常緑の低木。地面を這うように広がり、マット状の群落をつくる。ハイマツの根元と混生することも多い。
秋になると葉の一部が赤みを帯びた色に変わる。
ウラシマツツジ(裏縞躑躅)


漢字にすると裏縞躑躅。葉の裏側にあるは脈が網目状にはっきり見えることに由来している。緑に囲まれた中で、ウラシマツツジの赤みが景観のアクセントになっている。
秋に深紅に紅葉する。
低木・小高木

ナナカマド(七竈)


樹高は5~10mほど。名前の由来は「7回かまどにくべても燃え残る」ことから。
秋には真っ赤に紅葉する。
ダケカンバ(岳樺)


樹高は10~20mほど。森林限界近くではねじれたり、低く這うような樹形になる。名前の由来は標高の高い山岳地帯に生育する樺(かば)という意味。
秋には黄色く染まる。