環境:GeoGen 0.4.1-beta, World Creator 2024.3

仙丈ケ岳の砂礫の多いカール地形を作成してみた。
仙丈ケ岳について
標高3,033m。南アルプスを代表する山。3つの大きなカールが特徴的。
砂礫の多い斜面
仙丈ケ岳の斜面は砂礫(されき)が多い。これは主に岩が風化・崩壊して細かくなり斜面に散らばったもの。広い範囲に堆積して「砂の斜面」のように見える地形になる。
砂礫のある場所に植生が乏しい理由
・地盤が不安定で根が張りにくい
・保水力や養分が少ない
・表面が崩れやすく、定着できない
ワークフロー
World Creator

Mapboxからインポートしたハイトマップを土台に使う。今回は4096mで作成した。

輪郭にメリハリをつけるためにBasic Erosion > Ridged Flowを使う。
General Strengthを20に弱めに設定した。

Advanced Erosion > Wide Flowsで浸食をつける。
Rain Strengthを0.01に落とし、溝の深さを弱めた。

Sediment > Fill Softで溝を堆積させる。
General Strengthを50.0に弱め、Lengthを80.0にして深く溝が埋まるようにした。
GeoGen
砂礫のマスクを作成していく。

岩場のマスクを用意する。

Filter Sedimentsノードをつくり、岩場のマスクをEmission Maskにつなぐ。
Emission time: 80.0%(岩から砂礫が出続ける時間(割合))
Sediment viscosity: 30%(流れにくさ)
Emission amount: 3.0m(量)

岩と砂礫に色をつけて視覚化したもの。各パラメータを調整してちょうどよいバランスを探す。

植生は砂礫を避けるように配置する。