環境:Gaea 2.1.2
火山地帯である朝日岳の地表を作成してみました。今回は色について考えます。



リファレンス


2024年9月の那須連山。
茶臼岳から朝日岳へ向かう途中の道。天気は曇っていたので本来の色をよく観察することができました。火山性の赤みがかかった石が多いですが、よく見ると白だったりオレンジだったり様々な色が混在しています。岩も一色ではなくレッド、オレンジ、グレーの淡いグラデーションが見えます。
ノードネットワークの解説
ハイトフィールド

Perlinノードで大雑把な形をつくります。高低差のある登山道な感じにしました。

高さが均一なパーリンノイズに傾きを加えるために、LinearGradientノードを使います。

Combineノードで加算合成する。

Outcropsノードで大きな岩の塊に変換する。最近はこの作り方が恒例になってきました。

Erosion2ノードで形を整えて、Rockscapeノードで岩模様を付けます。

Sedimentsノードで堆積させ

Snowノードでさらに堆積させ

Erosion2ノードで整えて

Stonesノードで堆積部分に模様をつけます。
デブリ

火山地帯の地表は石だらけなのでDebrisノードを使って大量に散布して覆います。

DebrisノードのColor IndexアウトプットをSatMapノードに差します。
石に使いたいグラデーションを選びます。なるべく色が多くなるようなものを選びました。
各要素をマスクで合成

岩のテクスチャー。寒色(グレー)と暖色(レッド)が交じり合うようにするために、2つのSatMapを合成しました。

地面のテクスチャー。イエローからオレンジへのグラデーションにしたかったので、これも2つのSatMapを合成しました。

岩と地面のテクスチャーを合成。

続けてデブリのテクスチャーを合成する。

最後にTreesノードで作成した植生の色を乗せて完成です。
しかしSatMapから選んでカラーをつくるのはまあまあ大変ですね。
選ぶのではなく自分で作りたいけれども、カラーグラデーションを作ることが出来るCLUTerノードは使い勝手が悪い。カラーピッカー機能がもう少し使いやすくなればいいのですが・・。