氷河地形:羊背岩と岩屑

環境:GeoGen 0.4.1-beta, World Creator 2024.3

サイズ:1024m×1024m。

氷河地形によく見られる羊背岩を作成してみました。

羊背岩

羊背岩(ようはいがん)とは、氷河の浸食作用によって、岩盤が削られてできた丸みを帯びたコブ状の地形。上流側は氷河に磨かれてなめらかになり、下流側は氷河によって岩が削り取られて階段状になる。英語で roche moutonnée(ロッシュ・ムトネ)という。

World Creatorのフィルタで丸っこい尾根を試行錯誤しながら作成してみた。

ベースとなるなだらかな地形を用意し、

Advanced Erosion > Sediment Flowsでベースとなる浸食地形にする。
Rain項目のグラフで水による浸食の周波数を調整することができ、少ない値の項目(たとえば5)を下げるほど尾根が細かく枝分かれする。

Arid > Rocky Hardで尾根を少し角張らせた。
(この工程はスキップしてもよいかも)

Terrace > Simpleで段々をつけ、尾根の流れを所々で遮断する。
遮断されてやや平らになった部分に草が乗るようにする。

Design > Voronoiで割れ目の模様をつける。ModeをSubtractにし、FalloffはSharpにする。

Effect > Inflateで尾根が丸みを帯びる。

流れる岩屑の堆積

Filter SedimentノードとRockノードで岩屑の堆積表現が出来ることに気が付いた。

崩したい岩のマスクを用意し、

Filter SedimentノードのEmission Maskにつなぐ。
Emission timeに崩れ続ける時間、Sediment viscosityに流れにくさ、Emission amountに岩屑の量を設定する。Iteration countにシミュレーションを止める時間を設定でき、大きい値ほど下の方に流れていき、どこかで溜まる形状になる。これで岩から岩屑が崩れて流れる軌跡のマスクをつくることができる。

RockノードのMaskにつなげる。Scale frome maskを100%にする。岩屑のサイズを調整する。

表現として非常に重要だし、今後も重宝しそうです。

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